- グラニュレーションの言葉の意味は粒状化!
- うまく分離させるためには4つのコツがある!
- スーパーグラニュレーションシリーズの色見本掲載!
こんにちは。日本画家の深町聡美です。
最近は透明水彩を用いたイラストが人気ですよね!
さまざまな水彩絵具がある中で、
多くの有名アーティストが愛用するのがホラダムです!
今回はホラダムブランドから販売された限定色
「シュミンケ ホラダム水彩絵具
限定色 スーパーグラニュレーション」について語ります。
限定色ですが、まだ一部の画材店では取り扱いがあります。
もし気になった方は、今のうちに画材店に急いでください!
Contents
- 1 透明水彩のグラニュレーションの意味とは?粒状という意味!
- 2 シュミンケホラダム透明水彩のスーパーグラニュレーションシリーズとは?
- 3 シュミンケ ホラダム水彩スーパーグラニュレーションの色見本一覧
- 4 ホラダム水彩【ボルケーノ】(火山)の色見本
- 5 ホラダム水彩【デザート】(砂漠)の色見本
- 6 ホラダム水彩【シャイア】(水郷)の色見本
- 7 ホラダム水彩【フォレスト】(森林)の色見本
- 8 ホラダム水彩【ディープシー】(深海)の色見本
- 9 ホラダム水彩【グレイシャー】(氷河)の色見本
- 10 ホラダム水彩【ギャラクシー】(宇宙)の色見本
- 11 ホラダム水彩【ツンドラ】(凍土)の色見本
- 12 シュミンケ ホラダム透明水彩の限定色「スーパーグラニュレーション」で粒を上手く出すには?
- 13 まとめーシュミンケ ホラダム水彩のスーパーグラニュレーションを紹介!分離色や粒状化を楽しもう!
透明水彩のグラニュレーションの意味とは?粒状という意味!
長いカタカナがあるよ!
グラニュレーションってどういう意味なの?
グラニュレーションとは「粒状」という意味です!
シュミンケ ホラダム水彩 限定版 スーパーグラニュレーション”ギャラクシー”
長い商品名ですが、大事なのは
「グラニュレーション」!
スーパーグラニュレーションシリーズは、
このグラニュレーションにこだわった絵具なのです!
では、グラニュレーションとは何なのでしょうか?
こちらをご覧下さい。
絵具の中に濃淡の粒があるの?
なんだかザラザラした質感に見えるよ!
このように、
絵具の粒が紙の凹凸に入り、
ツブツブがランダムに浮かび上がる技法/特性を
「グラニュレーション(粒状化)」と呼ぶのです。
英語のGRANULATED (粒状にした)が語源です。
現在ではグラニュレーションをわざと起こしやすくした絵具も販売されています。
シュミンケホラダム透明水彩のスーパーグラニュレーションシリーズとは?
じゃあ「『スーパー』グラニュレーション」って、グラニュレーションに特化してるってこと?
画家が頑張らなくても、自然に粒状化する顔料が使われています!
絵具の原料には大きく分けて二つの物があります。
- 顔料
絵具の色の素。粉状で、鉱物や植物から抽出されたりする。 - 展色剤(バインダーと混同される)
顔料を紙に付けるための糊。
このうち顔料の原材料の中から、
自然にグラニュレーション(粒状化)するものが選ばれているのです!
しかもシュミンケ社の中でもプロ向けであるホラダムブランドから出ています。
つまり、
- 超高品質
- グラニュレーションしやすい
こだわりの絵具ということですね!
2つ以上のグラニュレーションしやすい顔料が使われています!
絵具によっては意外な色の組み合わせが楽しめますよ!
スーパーグラニュレーションシリーズ
この粒状化シリーズは「デザート」「シャイア」「フォレスト」「ディープシー」「ツンドラ」「グレイシャー」「ギャラクシー」「ヘイズ」「ボルケーノ」「アーバン」の10種類があります。
このページでは現在アーバン、ヘイズ以外の8種を紹介しています。
分離色とは?
グラニュレーションカラーは顔料の粒子が紙の凹凸に集まって粒状の質感になります。
その際に、比重が異なる複数の顔料が使われていると、重い顔料が凹部に沈み、軽い顔料は紙の表面に残ります。
日本では分離した絵具の色が大きく違う時に、グラニュレーションに加えて「分離色」と呼び分けることが多いようです。
(例)赤と青に分離した→分離色
水色と藍色に分離した→グラニュレーション
シュミンケ ホラダム水彩スーパーグラニュレーションの色見本一覧
ここからは色見本と共に、シリーズの紹介をしていきます。
スーパーグラニュレーションシリーズは、自然や風景から着想を得た絵具です。
つまり、風景画を描く方はより楽しんで使える絵具ということ!
ぜひお気に入りの色を探しながら見て下さいね!
ホラダム水彩【ボルケーノ】(火山)の色見本
ボルケーノ(火山)は赤や黄色の暖色を中心とした絵具セットです。
ボルケーノレッドの粒子感や、ボルケーノバイオレットの紫、赤の分離色が美しいですね!
暖色系にこだわりがある方は是非チェックして下さい。
詳細情報はこちら!
ホラダム水彩【デザート】(砂漠)の色見本
デザート(砂漠)は茶色系中心の絵具セットですが、緑の中に赤が混じるデザートグリーンが独特ですね。
ですがこの5色縛りで描いてみると、意外と色幅が広い事が分かります。
詳細情報はこちら!
ホラダム水彩【シャイア】(水郷)の色見本
シャイアとは水郷という意味です。
夏の田舎を思い起こさせる淡く爽やかな色が集まります。
特に筆者お気に入りはシャイアオリーブとシャイアグリーン!
フォレストシリーズと合わせれば、あらゆる植物を描けますね。
小川のようなシャイアブルーも好きです。
詳細情報はこちら!
ホラダム水彩【フォレスト】(森林)の色見本
フォレストは森林から着想を得た絵具です。
こんなに緑色があるのかと驚くくらい多様な緑がラインナップされています。
筆者はフォレストブラウンとフォレストオリーブがお気に入りです。
フォレストオリーブに似た色の水彩を苦労して自作していたので非常に嬉しいです。
詳細情報はこちら!
ホラダム水彩【ディープシー】(深海)の色見本
深海をイメージしたこのセットは青が主役!
スーパーグラニュレーションの中でも青系を集めたのはディープシーだけです。
海など、自然の中の青を描きたい方にオススメです!
詳細情報はこちら!
ホラダム水彩【グレイシャー】(氷河)の色見本
グレイシャーは氷河からインスピレーションを得た絵具で、氷河の澄んだ青を想起するグレイシャーブルー、グレイシャーターコイズが目を引きます。
ですが海面、山々のようなグリーンとブラウンも含んでいます。
筆者はグレイシャーブラウンが樹木を描くのに丁度よくて好きです!
詳細はこちら!
➡シュミンケ ホラダム水彩【グレイシャー】(氷河)の色見本と参考作品
ホラダム水彩【ギャラクシー】(宇宙)の色見本
ギャラクシーは多彩な色が魅力的なセットです!
赤、紫、青、茶と色相が豊富なのでコレ一つであらゆるものが描けます。
ギャラクシーバイオレットはスーパーグラニュレーションシリーズでは珍しい青紫系です。
微かに浮かぶ赤粒子が宇宙の神秘を感じさせますね。
詳細はこちら!
➡シュミンケ ホラダム水彩【ギャラクシー】の色見本と参考作品
ホラダム水彩【ツンドラ】(凍土)の色見本
ツンドラは寒冷地の大地をイメージした絵具。
雪、山、草、川……と豊かな自然を反映して、風景画に最適な多彩な5色が揃っています。
人気が高そうなのはツンドラバイオレットやツンドラブルーでしょうか。
でもやっぱり私はツンドラグリーン推しです。
詳細はこちら!
➡シュミンケ ホラダム水彩【ツンドラ】(凍原)の色見本と参考作品
以上がスーパーグラニュレーションシリーズの色見本一覧でした!
でも、いくらグラニュレーション用の絵具でも
上手く粒子感が出ない事もあります。
ここからはそんな時に使える
- グラニュレーション&分離色を出すコツ
をお話します!
ぜひご活用ください!
シュミンケ ホラダム透明水彩の限定色「スーパーグラニュレーション」で粒を上手く出すには?
グラニュレーションのツブツブをハッキリ出したいよ!
では、取り入れやすい4つの方法を解説しますね!
- 水の量を調節する
- ウェット・オン・ウェットを使う
- 荒目の紙を使う
- 指で紙を弾く
水の量を調節する|透明水彩のグラニュレーションのコツ①
一番簡単なのが、
水の量を少し多めにすること!
濃く塗ると粒が密になって、粒子感が分かりにくくなります。
重ね塗りをすると濃くなるのと同じだね!
顔料の粒と粒の間に、さらに粒が入っていくんだ!
グラニュレーションを試す時は、
普段より水を多めに使ってみましょう。
これで顔料の粒が水で動きやすくなり、
まばらになります。
ウェット・オン・ウェット|透明水彩のグラニュレーションのコツ②
二つ目はウェットオンウェットを使う方法。
これは、あらかじめ濡らした紙に絵具を塗る方法です。
これを使うことで水と絵具が混じりあって、
顔料がまばらになりやすくなります!
①の方法も②の方法も、顔料が紙に定着する前に水でまばらにする作戦ですね。
荒目の紙を使う|透明水彩のグラニュレーションのコツ③
グラニュレーションを出すには紙の選択も大切!
今回の例のような、
細目の紙はグラニュレーションに不向きです。
荒目の紙を使いましょう!
凹凸の差が大きいので、顔料が
紙の凹凸に集まりやすくなります。
つまり、よりハッキリとグラニュレーション効果が出るということ!
まずは荒目の紙を選ぶことをやってみてね!
紙を指で弾く|透明水彩のグラニュレーションのコツ④
最後は紙を指で弾く方法!
こちらは
見たい!聞きたい!透明水彩! 画家と化学者が語る技法と画材 [ あべとしゆき ]
で紹介されていた方法です。
ここでは絵具を塗った紙を裏から指で弾く方法が書かれていました。
「指でトントンする」だけでも効果はあるようです。
「指でトントン」の具体的な方法は載っていませんでしたが、興味がある方はぜひ読んでみて下さい!
まとめーシュミンケ ホラダム水彩のスーパーグラニュレーションを紹介!分離色や粒状化を楽しもう!
最後までお読みいただきありがとうございました。
以上がシュミンケホラダムのスーパーグラニュレーションのレビューでした!
スーパーグラニュレーションシリーズは
今では貴重になってしまっているようです!
Amazonでは非常に高値になってしまっているので、
もし定価で見かけた時はGETしておくと良いですね!
またシュミンケ以外からもグラニュレーション系絵具は販売されています。
こちらが入手できない時は、
他の絵具も試してみて下さい!
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話題の中国水彩!
↑筆者は使ったことがありませんが、
SNSでも見かける絵具です。
鮮やかな分離色に憧れます。
いつか使ってみたいですね。
日本のグラニュレを
見よ!
↑こちらはクサカベが販売している
グラニュレーション絵具です!
こちらも人気の絵具ですね!
欲しいです
ホラダムの限定色は
楽天市場ならまだ買えます
↑Amazonではプレミアが付いていましたが、
楽天市場の画材店なら定価で購入可能!
パンタイプのほか、
チューブの3色セットがありました。
今回試していない種類です!
前の記事はこちら!
➡シュミンケ ホラダム水彩【ツンドラ】(凍原)の色見本と参考作品
次の記事はこちら!
乞うご期待!