- 創作透明水彩絵具は、顔料とメディウムが主原料！
- お好みで保湿剤や防腐剤、界面活性剤を入れよう！
👩「創作水彩絵具の材料ってなに？」
👨「道具を揃えるのって大変なの？」
という疑問にお答えして、
今回は、
- 「創作水彩絵具」
（いわゆるハンドメイド水彩絵具）
を作るために必要な材料【本格編】
としてまとめました！
- もっと本格的に工夫して作りたい！
- 蜂蜜って何のために入れるの？
- オックスゴールって絶対必要？
そんな疑問にお答えしながら、
「実はこんなのも入ってます！」
という創作水彩の本格的な材料、道具と
それぞれの役割を丁寧に解説していきます！
「詳しい作り方を知りたい！」という方は、以下の記事も合わせてどうぞ。
👉 【初心者OK】ハンドメイド水彩絵具の作り方をやさしく解説！
それでは、ぜひ最後まで読んでみて
オリジナルの絵具を作って下さいね！
創作水彩絵具の
簡単な作り方はこちら！
⇒ハンドメイド透明水彩絵具の作り方｜初心者向けに材料と作業手順を紹介
Contents
- 1 自分だけの色が楽しめる！創作水彩絵具（ハンドメイド水彩絵具）とは？
- 2 創作水彩絵具（ハンドメイド水彩絵具）の本格的な道具と材料はこれ！
- 3 顔料とは？色の素になる粉やキラキララメも実は顔料！
- 4 展色剤とは？水彩絵具に含まれる糊成分、アラビアゴムを使おう！
- 5 グリセリンや蜂蜜でOK！ハンドメイド絵具に必要な保湿剤を用意しよう
- 6 洗剤を絵具に？！水彩絵絵具に混ぜるオックスゴールとは？
- 7 水彩の中の防腐剤・防カビ剤は何に使う？
- 8 ハンドメイド水彩には水彩用アラビアゴムメディウムがおススメ！
- 9 練り棒（マーラー、ミュラー）でムラなく創作水彩絵具を作れる！
- 10 絵具づくりに必要な練り板とは？鏡や100均アイテムで代用可能！
- 11 創作水彩絵具の材料・道具まとめー初心者も本格派も自由に楽しめる！
自分だけの色が楽しめる！創作水彩絵具（ハンドメイド水彩絵具）とは？
創作水彩絵具って、普通の絵具と何が違うの？
簡単に言うと、創作水彩絵具とは、
- 個人の絵具作家さんが一つ一つ手作業で作った絵具
のことです。
メーカーのように大量生産されたものではなく、
作家さんが
独自の色・テーマ・技法で作る、
「作品としての絵具」なのです！
- 市販では見かけない色
- キラキラのラメ入り
- 粒が浮かび上がる「分離色（グラニュレーション）」
など、
普通の水彩にはない表情が楽しめるのが魅力です。
販売されている形も、
ハーフパン（約2ml）や
ミニパン（1ml）入りで、
手軽に楽しめるのもポイントです！
🎨 もっと詳しく知りたい方は、
こちらの記事をご覧ください！
👉 ハンドメイド水彩絵具とは？魅力・特徴・買ってみた感想をやさしく解説
創作水彩絵具（ハンドメイド水彩絵具）の本格的な道具と材料はこれ！
オリジナルの創作水彩絵具を作るのに必要な道具は、以上の８つ！
簡単に作る時は、5個でOK！
まずは簡単な方法から試すのもありですよ。
それではここからは、
創作水彩絵具の材料について一つずつ解説していきます。
顔料とは？色の素になる粉やキラキララメも実は顔料！
顔料は色の素の粉末の事だったね！
顔料（がんりょう）は
絵具の「色の素」になる成分です。
群青はアズライトという青い宝石を
砕いて作った絵具です。
この「青い色がついた粉末」を
顔料と言います。
要するに顔料＝色の粉です。
また、キラキラのラメ粉末も顔料に含みます。
顔料＝色の粉、キラやラメの粉
ちなみに、
水に溶ける色の粉を、染料と言います。
顔料の詳細はこちらから！
顔料はどこで買えるの？初心者向けおすすめ購入先は画材屋さんや通販！
顔料は画材屋さんの日本画コーナーで
見つけることができます。
油絵コーナーでも取り扱いがある場合も
ありますが、置いていない店もあります。
ご注意ください。
ラメやパールはネイル用品として100均でも
取り扱いがあります。
通販では、
PIGMENT TOKYO（ピグモン トーキョー）
がおすすめ！
4500色もの顔料を取り揃えている画材店です。
ぜひじっくりとオンラインショップを
覗いてみてくださいね。
実店舗は東京の天王洲にあり、
ハンドメイド水彩作りのワークショップも
開催されています。
展色剤とは？水彩絵具に含まれる糊成分、アラビアゴムを使おう！
montemariによるPixabayからの画像
展色剤って何？漢字がむずかしいよ！
展色剤とは絵具の材料である顔料を
紙に接着する成分です。
つまり色の粉末を紙に貼り付けるための
糊成分なのです。
色の粉だけを紙に乗せても、
傾ければ落ちてしまいますよね。
なので、色の粉末を紙に接着させる「糊」が要るのです。
水彩の場合は「アラビアゴム（アラビアガム）」
が糊として使われます！
画材屋さんでは溶けた状態と
欠片の状態で売っていますので、
溶けているものがおすすめ！
↓の商品には、これから紹介する
防腐剤や保湿剤も含まれています。
これ一本で三つ分の機能がある、
便利な商品ですよ！
そして、
通常、アラビアゴムは乾くとカチカチに
硬くなる性質があります。
それを防ぐ効果があるのが次に紹介する
グリセリンです！
グリセリンや蜂蜜でOK！ハンドメイド絵具に必要な保湿剤を用意しよう
絵具に保湿剤？どういうこと？
保湿剤は、絵具の割れや
乾燥による使いにくさを防ぐ役割があります。
グリセリンは絵具の保湿や
滑らかさ向上のために混ぜます。
グリセリンとは植物油から作られた
保湿剤や甘味料に使われる無色透明の液体です。
また、蜂蜜は防腐剤の役割も果たしてくれます。
実際に販売されている水彩絵具にも
蜂蜜を含んだ絵具が多いんですよ。
また、ワセリンを保湿剤として使う
ハンドメイド絵具作家さんもいます。
水彩絵具に混ぜる
保湿剤の詳細はこちら！
洗剤を絵具に？！水彩絵絵具に混ぜるオックスゴールとは？
そしてもう一つ、大事な成分が
「界面活性剤」です。
絵具作りでは、オックスゴールが使われます。
オックスゴールには
- 顔料が塊にならないようにする
- 紙に馴染みやすくする
以上の二つの目的があります。
①顔料が塊にならないようにする
ナノメートル単位のごく小さい顔料は
非常に塊化しやすく、
綺麗な発色になりにくいとされています。
その顔料の塊を均一に広げるのが
界面活性剤の役割の一つです。
②紙に馴染みやすくする
界面活性剤には表面張力を下げる
性質があるので、
紙が絵具を弾いて困る！
という事を防ぐことにも使われます。
また、水彩紙の中には
初めから弾きやすい商品もありますが、
界面活性剤はこれも防ぐことができます！
- 顔料が塊にならないようにする
- 紙に馴染みやすくする
絵具作りでの界面活性剤＝オックスゴールという感じですね。
水彩の中の防腐剤・防カビ剤は何に使う？
防腐、防カビ！？
水彩絵具って腐るの！？
実は絵具は腐ります！
そのため、長期保存には防腐剤があると安心です。
水彩は上述の通り蜂蜜や
アラビアゴムなどの有機物を使っています。
そのため腐る、カビが生えることが
あるのです！
濃度が高い蜂蜜には防腐機能があるとはいえ、
水で濃度が薄まると腐るリスクもあります。
もし長期で保管しておきたいなら
防腐剤があってもいいでしょう。
以上、絵具の材料の紹介でした。
防腐剤と保湿剤を兼ねて蜂蜜を使うなら、
たった3種類の材料で水彩絵具が作れます！
- 顔料、アラビアガム、蜂蜜で水彩絵具は作れる！
オックスゴールは必須という訳ではありません。
ハンドメイド水彩には水彩用アラビアゴムメディウムがおススメ！
ホルベインのアラビアゴムメディウムは
顔料を除いた
アラビアゴム、グリセリン、防腐剤の
3つの成分がセットになった液体です！
つまり顔料と混ぜればすぐに水彩絵具が
作れてしまうスゴイ代物！
PIGMENT TOKYOさんは蜂蜜を加えるのを推奨しています。
アラビアゴムメディウムには
防腐剤が含まれていますが
さらなる防腐対策として蜂蜜を加えるのが
良いとされています。
長期間にわたって使う時や
購入者の使い方が分からない販売時には
防腐防カビは安心できますね！
アラビアゴムメディウムに蜂蜜を入れるべき？絵具がカビるのはどんな時？
絵具にカビが生えるって本当なの！？
絵具にカビが生えるなんてショッキング！
信じられないですよね。
ですが、筆者も密閉状態にしていた絵具に
カビが生えたという話を聞いたことがあります。
ですが筆者が「透明水彩メディウム」で
水彩を10年くらい前に作った物は
蜂蜜なしでも
カビが生えることはありませんでした。
もちろん作品にもカビは生えていません。
以上のことから
- 販売する場合
（購入者さんがどんな使い方をするか分からないため） - 湿度が高い環境で保管する場合
- 小物入れによる自作パレットに入れる場合
- 屋外スケッチ用のパレットで使う場合
などには蜂蜜を加えるのが良いかもしれませんね。
防腐剤入りのメディウムを使うなら過度に心配しなくてよさそう！
練り棒（マーラー、ミュラー）でムラなく創作水彩絵具を作れる！
練り棒やクリスタルマーラー、
グラスミュラー
という名前で販売されています。
最近は千円前後で簡単に購入できるようになりました！
筆者はこの記事ではパレットナイフで代用しましたが、
マーラーは顔料を擦りつぶしながら、
均一に顔料を練り混ぜることが出来るんです！
こんなメリットが欲しい時は
ぜひマーラーを使って下さいね！
なんでマーラーや大理石が良いのか
知りたい方はこちら！
⇒手作り水彩絵具に大理石板とミュラーが必要な理由とは？代用はアリ？起源や使い方を解説！
絵具づくりに必要な練り板とは？鏡や100均アイテムで代用可能！
顔料をどこで混ぜれば良いか分からないよ！
手作り絵具は、
✅本来は大型の大理石板の上で練るとされていました。
しかし、
ガラス板や鏡でも代用可能です。
今回は参考文献でお勧めされていた
鏡を使いました。
もちろん100均です。
どちらも入手しづらい方は
ペーパーパレットを使いましょう！
また、乳棒と乳鉢で代用している方もいました。
練り混ぜるのは絵具づくりで
最も重要な工程です。
そのため、このような本格的な道具もあるんですね！
創作水彩絵具の作り方は、
油絵具の伝統的な作り方を踏襲しています！
気になる方は油絵具の情報もGETしよう！
伝統的で正しい手法でやってみたい方は、後述する絵具づくり体験会に参加するのがおススメです！
作り方が決まっているってことはないから試しに自作して遊んでみてね！
創作水彩絵具の材料・道具まとめー初心者も本格派も自由に楽しめる！
最後までお読み下さりありがとうございます！
創作水彩絵具を手作りするには、
- 顔料
- アラビアゴム
（メディウム） - 保湿剤
（グリセリン・蜂蜜など） - 防腐剤
- 界面活性剤
（オックスゴール）
といった材料がありましたが、
まずは顔料＋アラビアゴムメディウム＋蜂蜜の3つで十分！
本格的に仕上げたい場合は、
練り棒（マーラー）や大理石板などの道具も取り入れましょう！
より美しい発色や使い心地にすることができますよ！
ただし、
「絶対に伝統的なやり方じゃないとダメ！」
というルールはありません。
鏡やパレットナイフでも十分絵具は作れます！
むしろ自分らしい創作ができるのが創作水彩の魅力です。
ちょっとした道具と好奇心があれば、
あなただけの特別な絵具を作ることができますよ✨
ぜひ童心に帰って、
顔料＋アラビアゴムメディウムでいいので
で絵具を作って下さいね！
創作水彩絵具の
作り方はこちら！
⇒ハンドメイド透明水彩絵具の作り方｜初心者向けに材料と作業手順を紹介
⇒手作り水彩絵具に大理石板とミュラーが必要な理由とは？代用はアリ？起源や使い方を解説！
⇒【手作り】ハンドメイド水彩絵の具の魅力を語ります【販売場所はここ！】
⇒水彩絵具の成分って何？絵具の材料と仕組みをわかりやすく解説！
➡水彩絵具にグリセリンや蜂蜜！？保湿剤の役割と性質をやさしく解説
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