- 画家の守護聖人は聖ルカ!
- 聖ルカが画家の守護聖人なのは、聖母マリアを描いた画家だから!
- 聖ルカのご利益を受けるお守りもある!
こんにちは、日本画家の深町聡美です。
絵は、技術や才能じゃない!
心の奥底から湧き上がる情熱や気持ちを表現するんだ!
と思っていても
「どう表現していいか分からない…」
「自身がない…」
「上手くなりたいけど不安でつらい…」
ご安心ください。
実は、そんなあなたを守護する存在がいるのは
ご存じでしたか?
その名は「聖ルカ」。
彼は絵描きの守護聖人として知られ、
数世紀にわたり多くの画家たちの背中を押してきました。
この記事では、
という観点で探求します!
見えないパワーが助けてくれると思うと、自信や根気が生まれるね!
制作のためのメンタル強化にも役立ちますよ!
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Contents
聖書の聖ルカってどんな人物?
ルカって聞いたことあるけど、誰だっけ?
キリスト教の「ルカによる福音書」の作者で有名です!
ルカは、キリスト教の経典「新約聖書」の
四つの福音書の一つ、『ルカによる福音書』
の著者として知られる聖人です!
- マタイによる福音書
- マルコによる福音書
- ルカによる福音書
- ヨハネによる福音書
ルカの福音書は、
丁寧で歴史的な記述が特徴で、
イエスの愛や正義、暮らしぶりを記載しています。
実際読んでみたところ、四つの中で一番親しみやすい感じがしました。
特にイエスの誕生と幼少期の物語や
逸話が詳細に描写されています。
クリスマスシーズンに教会の前を通ると
ルカによる福音書の文章をよく見かけますよね。
イエスが馬小屋で生まれた話も、ルカによる福音書に書かれているエピソードなんだ!
ルカが医者で教養があったためか、
文章は詳細でわかりやすく書かれています。
そんなルカですが、
実は直接イエスと会ったことはありません!
ルカは初期のキリスト教徒として研究を行い、
キリストに関するさまざまな証言を集めました。
伝説によれば、彼は
マリアから直接イエスの話を聞いた
とも言われています!
他の福音書にない話が合ったり、キリスト誕生のエピソード等が詳細に書かれていることから考えられています。
また、ルカは『使徒行伝』の著者ともされています。
キリスト教の初期の拡大と、初期のキリスト教徒たちの挑戦や奇跡についても詳細に記述しているのだそうですよ!
また、ルカの象徴は有翼の牡牛。
牛と共に描かれたり、
あるいは牛単体で描かれたりしています。
各聖書に象徴となる存在が決められています。
聖マタイ:有翼の人間
聖マルコ:有翼のライオン
聖ルカ:有翼の牡牛
聖ヨハネ:鷲
聖ルカが絵描きの守護聖人になったのはマリアを描いたから!
インスピレーションが欲しい!
絵に情熱を持つ皆さんなら、
その背後に見えないサポートを感じることが
あるのではないでしょうか。
哲学に造詣のある教授が「天才の肩には妖精が乗っている」と常々仰っていました。
実は、絵描きたちには
特別な守護聖人が存在しているんですよ。
彼こそが聖ルカ!
ですが聖書の中でも重要な役割を持つルカが、
なぜ絵描きの守護聖人とされているのでしょうか?
上述したように「ルカによる福音書」を書き、
医師でもあったルカは
- 詳細な記述を情緒豊かに描ける深い感受性
を持っていたとされています。
そしてより象徴的なのが
ルカが絵を描いたという伝説です。
実は、ルカは聖母マリアの肖像を描いたという伝説が存在するんです。
「St luke」で検索すると、本を持っているか絵を描いているかの図像ばかり出てきました。
マリアから直接、イエスの話を聞いたルカが、
その深い愛と敬意を込めて
彼女の肖像を描いたと言われています。
そんなルカが、絵描きたちの守護聖人と
言われるようになったのは、
絵や文章を通してキリスト教の物語を
伝えることができたからだと思われます。
つまり、
- 感受性豊かな観察眼
- 詳細に説明できる賢さ
- 絵画技術
を持っていたからと言えます。
もし、皆さんが絵を描く際に、
アイディアが必要であれば
ルカに思いを馳せてみるのもいいかもしれません。
聖ルカが描かれた絵画「聖母を描く聖ルカ」
あれ?マリア様を描く聖ルカの絵がたくさんあるよ?
「聖母を描くルカ」というテーマは、
キリスト教美術の中で非常にポピュラー!
このテーマは、
聖ルカが聖母マリアの肖像を描く場面を
描いた作品を指します。
ルカは聖母マリアの肖像を描いた
最初の人物だとされています。
しかし「聖母を描くルカ」
というテーマの起源や、
最初にこれを描いた芸術家の名前は
明確には分かっていません。
この伝説の歴史は古く、
多くの美術作品に影響を与えてきました。
特に中世やルネサンス期のヨーロッパの芸術に
このテーマは流行したんだそうです!
作品によっては、幼いキリストや
天使たちが共に描かれることもあります。
ルカ自身はキリストに会った事はなかったそうです。
とはいっても、
キリスト教の伝統や文献において、
ルカが実際にマリアの肖像を描いたという記録は
ありません!
ですが、この伝説は初期キリスト教の時代から
存在していたと考えられていた、
長い歴史を持つテーマなのです。
そして、この伝説に基づいて
多くの芸術家たちが「聖母を描くルカ」
をテーマに作品を制作してきたのです。
「聖母を描くルカ」のイメージは、
芸術家や画家たちの保護者としての
ルカの役割を強調しました。
そして、芸術家自身の信仰や芸術への
敬意を表現するためのものとして、
多くの芸術家によって採用されたのです。
聖ルカの助けを借りて絵を上達させるアイテムを紹介!
信仰と守護を強めるアイテム「メダイ」
さて、そんな絵描きの守護者聖ルカの
力を借りるにはどうすればいいのでしょうか?
大切なのはルカを信じる気持ち、
そして自分を信じる気持ちだと思いますが、
今回はキリスト教のお守りを紹介したいと思います!
それはこのようなペンダント、
「メダイ」と呼ばれる物です。
↑一番有名な「不思議のメダイ」
キリスト教における「メダイ」とは、
- 特定の聖人
- 天使
- 宗教的な場面
などを描いた小さいメダルのことです。
これらのメダイは、
信仰の象徴や、
聖人や天使の守護を求める
ためのアイテムとして使われます。
たとえば
などに使われています。
つまり、日本のお守りのような感じですね。
自分の目的や、助けてほしい事に応じて持ったり、
自分が信じる神様のお守りを持ったり…
こう考えるとキリスト教にも親しみを
感じますね!
このように、メダイはキリスト教の伝統の中で、
これらを手助けするアイテムとして
広く受け入れられているのです。
絵描きの守護聖人ルカのメダイもあるんです!
さて、メダイと言ったら日本では
上述の「奇跡のメダイ」が多い印象ですね。
ですが、聖ルカのメダイも存在しています!
多くのメダイは、裏面に祈りの言葉や
祝福の言葉が刻まれています。
聖ルカのメダイの特徴は以下の通り!
- 聖ルカの肖像が描かれている
- 牛の象徴が描かれている
- 聖ルカへの祈りが書かれている
多くの場合、聖ルカの肖像が描かれています!
絵筆や巻物を持っている事が多いようですね。
福音書の著者であり、
画家としての側面も持っていたことが
示されています。
何かを書いているような素振りや
本を持っている姿のものもありますが、
中には
パレットを持っている姿のメダイもあります!
「st luke medal」で検索すると色々なメダイが見られますよ!
また、ルカを象徴する牡牛が
描かれている物も多いですね。
牛と一緒に描かれる物が最も多いですが、
中には牛だけ描かれたものも!
➡海外のカトリックショップの牡牛メダイ
メダイの裏面には「Pray for us」などの
祈りの言葉が書かれています。
聖ルカは二千年近く前から今まで愛されてきました。
世界で最も有名な芸術家の一人と言っても過言ではないのです。
そんな彼のメダイは、
中世から芸術家の成功のために
身につけられてきたものです。
画家ギルドの守護聖人として信仰されていたんだって!
キリスト教世界において
聖ルカのメダイは、芸術家、特に画家にとって
特に意味深いアイテムとなっているのです。
まとめー画家の守護聖人、福音記者のルカとは?
最後までお読み頂きありがとうございます。
聖ルカは、新約聖書の四大福音書の一つ
「ルカの福音書」の著者でしたね。
ルカが絵描きの守護聖人なのは、
聖母マリアの肖像を描いた初めての人物だったため。
だからこそ、ルカは多くのキリスト教芸術家や
画家にとって特別な存在として尊敬されているのです。
そして中世ヨーロッパを中心に
- 才能やスキルを磨く助けとして
- 辛い制作の時に
- インスピレーションを求めるために
聖ルカの祈りや保護を求めるようになりました。
そして今でも絵を描く人々にとって、
聖ルカの存在は大きなサポートとなっているのです。
画家を助ける見えない守護者たち!
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