金色の絵の具って良いですよね!
塗るだけでキラキラとした、
リッチな色に仕上がります。
そんなカッコいい金色が、
実は「金色は色じゃない」と言われるのは知っていますか?
と思った方、安心してください。
この記事では、
- なぜ金色は「色ではない」とされるのか
- 金色を絵の具だけで再現できない理由
- 色彩理論で見る金色の正体
をわかりやすく解説していきます!

Contents
金色は本当に「色」じゃないの?


金色が色ではないってどういうこと?

色というより、キラキラの「視覚効果」だから色じゃないと言われているんです!
結論から言うと、
- 金色は「色として」は黄色やオレンジ、黄土色。
- でも「キラキラ」という「視覚効果」だから色ではない。
この二つが理由です!
といってもピンと来ないですよね。
超簡単に言うとこんな感じです。
- 金色は黄色や黄土色、オレンジ色などに
ラメ成分を入れてキラキラさせているのです!
このラメ成分を専門的な言葉で
「偏光物質」と言います。
つまり
「キラキラのもと」である
「偏光物質」がないと
金色とは言えないのです。
金色は色ではない?!色の三属性で色を定義する条件を見てみよう!


「金色」っていう色名があるのに、色じゃないってどういうこと?

では「色の定義」から見ていきましょう!
「色とは何なのか」を簡単に言うと
「色の三属性を持つもの」です!
色の三属性とは以下のものです。
- 色相(色み)
- 彩度(鮮やかさ)
- 明度(明るさ)
色の三属性を全てを具えたものが色であり、「色には明度が無い」とか「白や黒は色ではない」などと主張している人たちが、志向しているものは色ではない。
引用:wikipedia-色
と書かれているように、
色は三要素が三つ揃って「色」になるわけですね!
三属性をすべて持っている、
- 黄色
- 山吹色
- おうど色
などは、「色」なのです。

黄色や、山吹色など、「キラキラしてない金色」は「色」にカウントされるんだ!
金色が「色」ではないと言われる理由


黄色や山吹色が「色」なら、キラキラした黄色である「金色」も「色」じゃないの?

三属性だけでなく「キラキラ」が必要なので、「色」ではないんです!
キラキラしてない金色であり、
金色の元になる黄色や山吹色は「色」でしたね。
ですが、wikipediaの金色のページを見ると
こんなことが書いてあります。
金色(きんいろ、こんじき)または黄金色(こがねいろ)は、オレンジがかった黄色(山吹色)で金属光沢を持つ、物体表面の光学的状態である。……
引用:wikipedia-金色
色としては黄色系の色だが、金属光沢、つまり、反射光があまり乱反射せず強い指向性を持つことで金色となる。 ……
色だけの性質ではないので、色空間や表色系だけで完全に表すことはできないが、ウェブカラーとしては#FFD700が定義されており、ややオレンジがかった黄色である。
つまり、
- 黄色や山吹色は「色」と言える。
- しかし金色はそれに金属光沢の要素が加わったものである。
と言えるのです。

金色の「色」は黄色であり、
金属光沢や絵の具のキラキラは
また別の要素というわけです。
金属光沢は普通の絵の具では作れないので
混色しただけでは金色にならないのです!

「色」だけでは金色は作れないのと、
金属光沢が必須だから「色じゃない」って言われてるんだね!
金属光沢とは?金色の正体を知ろう

「金色は色じゃない」と言われる理由が、
この「金属光沢」でしたね。
金属光沢とは、超簡単に言うと
金属のように光をキラキラ反射する性質のこと。
普通の絵の具は、
光をバラバラに反射させます。
すると、普通の絵具のように
マットでキラキラしてない色になります。
それに対し、
金属は一定方向に強く反射するため、
ツヤツヤ・キラキラして見えるのです。

たとえば金属の表面を光が反射することで、
「金っぽく光ってる!」と人間の目が認識するのです!
つまり、「金色に見える」ためには、
- 単なる色(黄色やオレンジ)だけでなく、
光の反射による効果=金属光沢が欠かせません!
絵の具の中には、
金属粉やラメなどの「偏光物質」を混ぜることで
この金属光沢を再現するタイプもあります。

これが「金色の絵具」なんだね!
だからこそ、
ラメなしの普通の絵の具だけで
金色を表現するのは難しいんですね!
「金色=色+光の効果」
これが、金色が単なる「色」とは違うとされる理由です。
金属色、構造色、蛍光色は「特殊な色」として分類されています。
気になる方はぜひご覧下さい。
wikipedia ー色の分類について
金色を絵の具で再現するための工夫

じゃあ、金色を絵具で描くにはどうしたらいいの?
結論から言えば、
絵の具だけで“本物の金”のようにキラキラさせるのは難しいです。
でも、工夫次第で「金っぽく見える表現」は十分可能です!
① 色の明暗・反射を塗り分ける

金属は、光の当たり方で色が変化して見えます。
そのため、次のような
5色程度のグラデーションを使って塗ることで、
「金属に見える表現」が可能になります。
- ハイライト:
クリーム色(または白っぽい黄色) - メイン:
黄色 - 中間:
オレンジや黄土色 - 影:
焦げ茶 - 最暗部:
黒
このように、
明暗をしっかりと分けて塗ることで、
ツヤや立体感が生まれます。
② 偏光素材を混ぜて金属光沢を足す

本当の金属のようなキラキラにしたい時は、
黄色の絵具に偏光素材を混ぜましょう!
- 黄色や黄土色の絵の具にラメを混ぜる
- ラメ入りの市販絵の具(例:パールカラー、メタリックカラー)を使う
これにより、
光が当たったときにキラッと輝く、
金属的な見た目にできますよ!

絵の具だけでも「金色に見せる」ことはできるんだ!
まとめー金色は「色」だけでは足りない!光という「現象」が必要!

最後までお読み頂きありがとうございます。
この記事では、
「金色って色じゃないの?」という疑問にお答えしてきました。
そのために
- 色の定義
(三属性:色相・彩度・明度) - 金色が「色」ではなく、金属光沢を伴う視覚効果であること
- 絵の具で金色を表現するための工夫
をお話してきましたね。
金色の正体は、
「オレンジがかった黄色」+「ツヤ・キラキラ」
といった光の反射の仕方です。
普通の絵の具だけではこの光沢までは表現できませんが、
塗り分けの工夫やラメの使用によって、
「金色」を描くことは出来ました!
ぜひ、このやり方で
金色の表現に挑戦して下さいね!



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