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絵の具で金色を再現する方法!混色・ラメ・おすすめ絵具まで完全ガイド


この記事で分かること
  • 12色の絵具セットだけで金色を塗る方法
  • 金色の絵の具を自分で作る方法

「金色の絵の具は使わないでください」
図工の授業でそう言われて、困ったことはありませんか?



実は、金色はただの「色」ではないため、
普通の絵の具だけでは
そのまま再現するのが難しいのです。



でも大丈夫!
この記事では、

12色セットだけで「それっぽい金色」
を表現する簡単な方法
をご紹介します。

  • 金色に見える色の塗り方
  • 金属っぽいツヤ感を出すコツ
  • 絵の具だけで描いた「金色の例」も掲載!


小学生・中学生の図工や、
趣味で絵を描く大人の方にもおすすめです!



金色のインゴット(金塊)の写真を背景に、「分かりやすく解説します!金色は色じゃないって本当?」という白文字の見出しが重ねられているYouTube風のサムネイル画像。



絵の具で金色は作れる?塗り方と自作の方法を解説

金色を絵具でどう塗るの?
金色絵具って自分で作れるの?



結論から言うと、

普通の絵の具(12色セットなど)だけで、金色を完全に再現することはできません。




なぜなら、金色は単なる「色」ではなく、

「光の反射(=金属光沢)」を伴う特殊な見え方だからです。


ですがご安心ください。

  • 普通の絵の具だけで金色っぽく見せる」塗り方
  • ラメや金属粉を混ぜて金色の絵の具を手作りする方法




この2つを使えば、
絵の具でも金色の見た目を
しっかり表現することができます!



この記事では、
「金色を絵の具だけで表現したい人」
「金色の絵の具そのものを自作したい人」
両方の方に向けて、分かりやすく解説していきます。




まずは、「金色を絵の具だけで表現する方法」
についてお話していきましょう!



ここでいう「普通の絵の具」とは、
学童用の12色セットに含まれるような、
ラメや特殊加工のない一般的な絵の具を指します。




なぜ普通の絵の具では金色が作れないの?

金色のインゴット(金塊)の写真を背景に、「分かりやすく解説します!金色は色じゃないって本当?」という白文字の見出しが重ねられているYouTube風のサムネイル画像。



金色の塗り方ー普通の絵の具で自然な光沢を出す5色のコツ


「金色の塗り方。普通の絵の具で自然な光沢を出す5色のコツを解説した図。弾丸型のモチーフを使い、光の当たる部分から順に『クリーム色』『黄色』『オレンジ〜茶色』『焦げ茶』『黒』の5色に塗り分けて表現している。

金色を普通の絵の具だけで塗る時は
以下の5色に分けて描いてみて下さい。

  1. クリーム色
    (光が当たっている場所)
  2. 黄色
    (金色の物体の色)
  3. オレンジ~茶色
    (映り込みの影と黄色の間)
  4. 焦げ茶
    (映り込み)

  5. (一番暗い映り込み)





下の画像を例にして考えてみましょう。

筆者撮影

右の弾丸を簡易的に描いてみました。

このように四、五色に分けて
明暗をはっきりさせるように描く

自然な金色を絵の具で表現できます。




ここでは
「金色の金属の反射を水彩で表現」
しているというわけです!



金属の光沢を5色の普通の絵具で「塗り分ける」と良いんだね!



金色の絵の具じゃダメなの?べた塗りが不自然になる理由

でも、金色の絵具を使えば、塗り分けなくても描けるんじゃない?

それでは上手くいきません!



「金色の絵具を塗ればすぐに出来るんじゃないの?」


ということで、金色絵具で、
隣の弾丸を塗ってみました!




筆者撮影

左の弾丸を金色の絵の具で塗っています。


確かに「金色」にはなりますが、
金色の絵の具の部分だけが浮いてしまいますね。



なので、金色の物を描く時には、

「金の絵の具を使わないで
普通の絵の具だけで光沢を表現する。」


これが大切になります。


「光沢を塗り分ける」
たったこれだけで自然に仕上げる事ができますよ。


金絵具でべた塗りすると、不自然になっちゃうんだ!



まとめ

金色を絵の具で塗る時は、5色程度に塗り分けよう!



銀色の場合も同様で描ける。
丁寧に書きこむことで金属らしい光沢が作れる。
©DARENIHO

デジタルで金色を描く方法|イラストで自然な金色に見せる5色のコツ

デジタルで金色を描く時はどうすればいいの?

絵具で描く時と同じ方法が使えます!



パソコンやスマホなど、デジタルでイラストで
金色を表現する際も、絵具の時と同じです。

  1. クリーム色
    (光っている場所)
  2. 黄色
    (本体の黄色)
  3. オレンジ色
    (黄色と映り込みの影の間)
  4. 茶色
    (映り込みの影)

  5. (一番暗い影)



この五色で色分けすると、
簡単に金色を表現できますよ。



下の画像を見て下さい。





この画像は写真を色分けしたものですが
金色に見えますよね?



パソコンの画面は金属ではありません。


なのでモニターの光の明暗や
色で画面上に「金色と感じさせる色」を
表示しているのです。





Photoshop、アイビス、クリップスタジオ等
ペイントソフトをお持ちの方は
グラデーション機能を使うのもオススメです。



まとめ

パソコンやスマホで金色を表す時も、5色程度に分けて考えよう

金色の絵の具を自作する方法ーラメや金属粉を混ぜるだけでOK!

金色の絵具を自分で作りたくなってきたよ!

金色の絵具を自作するのはとても簡単!

黄色の絵の具に金属粉やラメを加えれば
金色の絵の具は作れるんです!



金色の絵の具は普通の絵の具だけでは
作れない
とお話ししましたが、


ラメや金属粉を使えば
誰でも作ることができてしまいます!



作り方はとても簡単。

黄色や黄土色の絵の具に、
ラメ・金属粉を加えるだけ!



雲母で金色の絵の具を作ってみた!透明水彩とアクリルの違いとは?

金色絵具を作ってみよう!というタイトルの図解。左側には“キラキラのもと”として白く粉状の雲母の写真と『今回は雲母を使います!』という説明。右側には黄色系の絵具(レモンイエロー)のチューブと絵具の写真、『今回はレモンイエロー!』という説明がある。中央にはオレンジ色のプラス記号。


今回は化粧品やネイルにも使われるラメ成分、
「雲母」(うんも)
を使って金色の絵の具を作りました。



後述しますが、雲母よりも
金色の「ミラーネイルパウダー」などが
適しています。


白い粉が雲母です
(筆者撮影)

たっぷりの雲母に黄色の絵の具を混ぜます。

絵の具の割合が多過ぎると、
ラメ成分が覆われて

キラキラしなくなりますので注意しましょう!




一番左が透明水彩、右三つがアクリルガッシュ
(筆者撮影)

一番左側がキラキラしているのが分かりますか?


今回はアクリルガッシュと透明水彩で
実験してみましたが、


アクリルガッシュは不透明絵具という性質上
絵の具が多いとキラキラしにくいようですね。





また雲母が白いため、金色の発色は控えめでした。



なので試してみる際には
金色の「ミラーネイルパウダー」
などの初めから金色をしている物を
加えるのが良いようです。

まとめ
  • 金色の絵の具は黄色い絵の具にラメや金属粉を加えて作ろう!
  • 始めから金色の金属粉を混ぜれば発色が良くなるかも!
  • 白いラメを使う時は、ラメを多めに入れよう!



金色の絵の具おすすめまとめー水彩・アクリル別に人気商品を紹介!

(筆者撮影)

作り方は分かったけど大変そうだから
金色の絵の具を買いに行きます!

そんな方のために、オススメの金色絵の具を
ご紹介いたします!



絵の具の種類ごとに分けていますので
使われている絵の具を確認してみて下さい。

子供向けの金色水彩絵具はコレ!定番のサクラマットがオススメ!

小学校で使う水彩絵の具の金色です。


安価で、文房具店でも販売されていることが
多いので、お子様の金色絵の具にピッタリです。



お子様の為に100均で金色の絵の具を購入するときには
「アクリルカラー」「アクリル絵の具」
と書かれていない商品を購入しましょう!



種類が違うので
混ぜて使うのには向いていません。



水彩絵具(ポスターカラー)とアクリルの比較はこちら!

ポスターカラーとアクリルガッシュの違いが分からないと…【絵の具について】

こだわりの上級者向け金色絵具ならFINETECの高級絵具で!

ホルベインから販売されている
パールカラーの水彩シリーズです。

黒い紙の上でも鮮やかに発色します!



金色系以外にも、赤や青、緑と
色数が非常に多いため、

このシリーズだけでキラキラした絵を
描く事が出来ますよ!


青系の色も非常に鮮やかですね。
自作では再現できない色です。

アクリルガッシュの金色絵の具は、たくさんの色がある!

アクリルガッシュの金色も、もちろん販売されています!

アクリルガッシュの金色は数種類あるのですが、
個人的にはジャパネスクカラーの青金がオススメ!


落ち着いた色合いが、どんな色にも似合います!



青っぽい作品のワンポイントとして目立たせるなら、
赤金もオススメです。




また、ジャパネスクカラーシリーズ」以外に
「メタリックシリーズ」という金色も販売中




公式の商品サイトのリンクはこちらです。

気になる方は見比べてベストな金色を
探してみて下さいね!

まとめー金色の絵の具の作り方



最後までお読み頂きありがとうございます!


この記事では大きく分けて二つの事を
解説してきました。

  1. 金色を黄色やオレンジの絵の具で表現する方法
  2. 金色絵の具を、黄色の絵の具とラメ・金属粉で作る方法




金色を普通の絵の具で表現する時には
以下の五色に塗り分けましょう!

「金色の塗り方。普通の絵の具で自然な光沢を出す5色のコツを解説した図。弾丸型のモチーフを使い、光の当たる部分から順に『クリーム色』『黄色』『オレンジ〜茶色』『焦げ茶』『黒』の5色に塗り分けて表現している。
  1. クリーム色
    (光が当たっている場所)
  2. 黄色
    (金色の物体の色)
  3. オレンジ~茶色
    (映り込みの影と黄色の間)
  4. 焦げ茶
    (映り込み)

  5. (一番暗い映り込み)

金色の絵の具を自分で作る時には
黄色系の絵の具に、ラメや金属粉を
混ぜ込むだけでOK
でした。


金色絵具を作ってみよう!というタイトルの図解。左側には“キラキラのもと”として白く粉状の雲母の写真と『今回は雲母を使います!』という説明。右側には黄色系の絵具(レモンイエロー)のチューブと絵具の写真、『今回はレモンイエロー!』という説明がある。中央にはオレンジ色のプラス記号。


ですが自作した金色絵の具だと
鮮やかさやメタリック感が足りないかも知れません。


そんな時には販売されている金色絵の具を
使いましょう!


それでは良い金色ライフをお過ごしください!

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金色のインゴット(金塊)の写真を背景に、「分かりやすく解説します!金色は色じゃないって本当?」という白文字の見出しが重ねられているYouTube風のサムネイル画像。

▶金色は色じゃないって本当?その理由と仕組みをわかりやすく解説

金属光沢の説明@Wikipedia

色の分類について@Wikipedia

金色の概要@Wikipedia






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