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シュミンケ ホラダム水彩【グレイシャー】(氷河)の色見本と参考作品

こんにちは、日本画家の深町聡美です。

今回はシュミンケが作った高級水彩絵具「ホラダム水彩」のスーパーグラニュレーションシリーズから、グレイシャー(氷河)を紹介します。


グレイシャーの5色の色見本と、実際に使用して描いた参考作品の画像と共にスーパーグラニュレーションの魅力に迫ります!

ぜひ参考にしてみて下さい!



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シュミンケ水彩【グレイシャー】(氷河)の色見本

氷河の名が付きますが、意外にも茶色が含まれています!


グレイシャーは氷河をイメージした絵具シリーズです。
5色販売されており、いずれも顔料が粒のように残る「グラニュレーション」効果を生み出す配合です。

氷河のような澄んだ青と共に、グリーンやブラウン等、大自然を感じさせる色も含まれています。


グレイシャーブルー:シュミンケ水彩【グレイシャー】①

グレイシャーブルー
  • 耐光性:★★★★★(最高)
  • 不透明度:半透明
  • 溶解度:軽く溶ける
  • PB29、PG50

グレイシャーブルーは瑠璃色の粒子が際立つ絵具。
今回の実験では比較的大きい粒が残りました。

人気が高いコバルトブルー系でキレイだよね!

グレイシャーターコイズ:シュミンケ水彩【グレイシャー】②

グレイシャーターコイズ
  • 耐光性:★★★★(とても良い)
  • 不透明度:半透明
  • 溶解度:軽く溶ける
  • PG50、PV62

グレイシャーターコイズを薄く広げた場合、ホラダムのコバルトターコイズとほとんど変わりません。
濃く塗ると、コバルトターコイズよりも明度が低く、くすんだ感じになります。

コバルトターコイズより自然を感じる色だね。

グレイシャーグリーン:シュミンケ水彩【グレイシャー】③

グレイシャーグリーン
  • 耐光性:★★★★(とても良い)
  • 不透明度:半透明
  • 溶解度:軽く溶ける
  • 顔料:PG50、PR233

グレイシャーグリーンは、グレイシャーシリーズでは一番独特な色です。
青緑と紫に分離するのです!
使いにくく見えますが、フォレストやシャイアシリーズに混ぜても遜色ないほど美しい緑ですね。

色自体はシャイアブルーに近いね。

グレイシャーブラウン:シュミンケ水彩【グレイシャー】④

グレイシャーブラウン
  • 耐光性:★★★★★(最高)
  • 不透明度:不透明
  • 溶解度:半溶性
  • 顔料:PG26、PBr6

グレイシャーブラウンは茶糸の中に緑がほのかに分離する絵具です。
筆者は小学生の頃、茶色にビリジャンを少量混ぜた色が好きでしたが、それにかなり近いです。

緑のツブツブのコントロールは難しいかもしれないね!

グレイシャーブラック:シュミンケ水彩【グレイシャー】⑤

グレイシャーブラック
  • 耐光性:★★★★(とても良い)
  • 不透明度:半透明
  • 溶解度:軽く溶ける
  • 顔料:PB35、PBk11

グレイシャーブラックは濃灰色の中に青が散るタイプの黒絵具。
スーパーグラニュレーションシリーズのグレーやブラックは彩度が高い物が多いですが、こちらは彩度が低いです。

シュミンケ水彩【グレイシャー】(氷河)の参考作品

  • グレイシャーブルー:背景
  • グレイシャーターコイズ:あひる

グレイシャーブルーは青い粒が際立ちますが分離色ではないので、精確さを求める画家さんにもおすすめです。
ターコイズも同系色の粒に分かれます。

  • グレイシャーグリーン:背景
  • グレイシャーブラウン:リス
  • グレイシャーブラック:木

グレイシャーグリーンは赤い粒子がところどころに出て、奥行きの表現が簡単にできます。
ブラウンも複雑に混色された色がいい感じ。

グレイシャーブラックは少し青みがありますが、通常の黒として使っても大丈夫です。


まとめーシュミンケ水彩【グレイシャー】(氷河)の色見本と参考作品

以上、ホラダム水彩のグレイシャーの紹介でした。

氷河のアイスブルーのような澄んだ青と、大地や山々を思い起こさせるグリーンやブラウンがセットになった特徴的なシリーズでしたね!

個人的にはグレイシャーグリーンとグレイシャーブラウンがお気に入りです。


高彩度と低彩度の組み合わせで使いやすいセットですので、ぜひチェックしてみて下さい!




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