10/28【新刊】日本画の鉱物図鑑 販売開始!

シュミンケ ホラダム水彩【ギャラクシー】の色見本と参考作品

こんにちは、日本画家の深町聡美です。

今回はシュミンケが作った高級水彩絵具ホラダム水彩の中から、スーパーグラニュレーションの「ギャラクシー」シリーズを紹介します!


スーパーグラニュレーションは、一色の絵具の中に複数の色が現れたり、ツブツブの質感が現れたりする不思議な絵具。


今回はそんなスーパーグラニュレーションの「ギャラクシー」の色見本と共に、実際に使用して描いた作品を合わせながら色の紹介をしていきます。


関連記事

日本画の情報を今すぐゲットしよう!

シュミンケ ホラダム水彩【ギャラクシー】の色見本

ギャラクシーシリーズは宇宙をモチーフにした絵具セットで、現在5色販売されています。
その絵具も2から3色の異なる顔料を使用していて、絵具の顔料がツブツブと浮き出るのが最大の特徴です。
さらに黒と青、紫と赤など、一色の絵具の中に複数の色が出てくることも!

宇宙がモチーフですが、黒や青だけじゃなく、赤、紫、茶色と様々な色が入っているのも特徴です。

緑ばかりのセットや、赤ばかりのセットがある中でこの多彩さはお買い得だね!



ギャラクシーピンク/シュミンケホラダム透明水彩スーパーグラニュレーション

ギャラクシーピンク
ミューズ スケッチブック
7.6×7.6mm
ギャラクシーピンク
  • 耐光性:★★★★(とても良い)
  • 不透明度:半透明
  • 溶解度:軽く溶ける
  • PV16、PBr33



こちらはミューズのスケッチブックに描いています。


ネコの目頭や鼻の穴など、濃い部分は密に絵具が乗っていますね。


一方、水多めで塗った草の辺りは粒感がしっかり見えます。




そして不思議な事に
水多め、且つ、濃く塗られた耳の穴や草は不透明な色合いになっています。




濃いピンクとグレー系に分離しているように見えますが、
「わ~分離色~!」
という感じの劇的な色の違いはありませんね。


「分離色」にはならないから、ある程度色をコントロールしたい作家さんにも使いやすいかもしれないよ!




ギャラクシーバイオレット/シュミンケホラダム透明水彩スーパーグラニュレーション

ギャラクシーバイオレット
ウォーターフォード細目?
7.6×7.6㎜
ギャラクシーバイオレット
  • 耐光性:★★★★(とても良い)
  • 不透明度:半透明
  • 溶解度:軽く溶ける
  • PB29、PR233

貰い物の水彩用豆色紙に描いたため、
正確な種類は不明です。

ウォーターフォードの細目だったかも…。




細目ということで粒状化が心配でしたが、
水が多い箇所はハッキリと粒が見えますね。



特に背景の薄塗りの箇所は、茶色の分離色が分かります。



紙の種類によりますが、






ギャラクシーブルー/シュミンケホラダム透明水彩スーパーグラニュレーション

ギャラクシーブルー
ウォーターフォード細目?
7.6×7.6㎜
ギャラクシーブルー
  • 耐光性:★★★★(とても良い)
  • 不透明度:半透明
  • 溶解度:軽く溶ける
  • PB29、PG50



同じホラダムのターコイズやラグーンブルーと比較して、
重ねると明度が低くなる印象です。


まさに「宇宙的な暗く鮮やかな青」を表現するのに
ピッタリの色ですね。



水色と暗い青に分離するので、
こちらも「分離色」という感じではありません。



ただその分、薄塗りした場所と
濃く塗った場所の明度差が大きくなりました。



明るい青から暗い青まで、幅広く使えそう!




ギャラクシーブラウン/シュミンケホラダム透明水彩スーパーグラニュレーション

ギャラクシーブラウン
ウォーターフォード細目?
7.6×7.6㎜
ギャラクシーブラウン
  • 耐光性:★★★★(とても良い)
  • 不透明度:半透明
  • 溶解度:軽く溶ける
  • 顔料:PV62、PBr6



一見、絵墨の茶色のような暗めの色。

ですが、薄めて塗ると味わい深い茶色になります。


上のイラストだと、カモの頭や影などに
粒子感が見られますね。



面白いのが
わずかに青が分離すること!



イラスト右側の背景に少し青が出ています。



分離をコントロールするのは、
正直かなり難しめです。



ですが使いこなせば、面白い絵が作れそうですね!


荒目の紙に使うと分離色を出しやすいね!



ギャラクシーブラック/シュミンケホラダム透明水彩スーパーグラニュレーション

ギャラクシーブラック
ウォーターフォード細目?
7.6×7.6㎜
ギャラクシーブラック
  • 耐光性:★★★★(とても良い)
  • 不透明度:半透明
  • 溶解度:軽く溶ける
  • 顔料:PB29、PBk11




最後に紹介するのが、
ギャラクシーブラック。


ブラックというと
「真っ黒でつまらない」と思うかもしれません。


ですがこちらは青とグレー系に分離します!



青墨のような上品な色になるんです!



この黒を使うと黒過ぎにならず、
深みのある暗い色を作ることが出来るというわけです!



単色で使ってもカッコいいのですが、
混色する事でより複雑な色を作れることでしょう!


「軽い色」になって悩んでいる人にオススメしたいね!


まとめーシュミンケ ホラダム透明水彩の限定色!スーパーグラニュレーション「ギャラクシー」は粒状化が楽しい!【レビュー】

最後までお読み頂きありがとうございます。

以上、シュミンケのホラダム水彩「ギャラクシー」の紹介でした。

ギャラクシーシリーズには赤系や青系、紫、茶色など多彩な色がありましたね。

特にバイオレットやブラウンは、主体となる色の中から別の色が浮かび上がる面白い効果がありました。


顔料の粒子の散り方を完全にコントロールするのは難しいですが、普段の制作やスケッチで挑戦してみてください!


グラニュレーションシリーズ一覧




日本画の情報を今すぐゲットしよう!


前の記事はこちら!



次の記事はこちら!

乞うご期待!